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文法はどこまで必要?

「文法が嫌い」と仰る方が多く見受けられます。
中学生の段階でアレルギーを発症してしまう場合もあります。
また、運良く/悪く、中高大一貫校に進学して文法を避けて過ごしてしまうこともあるようです。

TOEIC L&R Test や TOEFL ITP のように単文穴埋め問題では文法そのものを問います。
それに対応できるだけの文法力が必要になります。
それでも選択式である分、まだましかもしれません。

では、長文問題に文法は必要ないのでしょうか?

「読むための文法」とは

学校教育や英検の影響で、ボキャブラリ重視の読み方に慣れてしまうと弊害が出ることがあります。
TOEIC や TOEFL iBT/ITP、IELTS、英検1級や準1級の長文が難しすぎると感じてしまうのです。

また、スラッシュ・リーディングやチャンク・リーディングを推奨する向きもあります。
しかし、その本当の目的を理解せず、やみ雲に切れ目を入れてしまうと理解不能になります。
修飾関係が理解できず、ボキャブラリだけを頼りにするのです。
読んでいるようでもぜんぜん頭に入って来ない、という状況に陥るのではないでしょうか。

問題を克服するためには「読むための文法」を身につけることです。

ボキャブラリが分からなくても読み進めるための方法です。
文構造をしっかり理解するには、本動詞を見つけることです。
本動詞と準動詞*との違いを明確にし、前置詞句や関係詞を意識した読み進め方が重要なのです。

本文の内容だけではありません。
実は、設問の意味自体が理解できていないこともよくあるのです。
そして、そのことに気づかずにいる方も多いようです。
質問文の意味が分からなければ、正答を得られるはずもありません。

*本動詞: いわゆるSVのVです。
   準動詞: 現在分詞、過去分詞、to不定詞、原形不定詞、動名詞など

―熟読の勧め
楽しむために読む場合は、難しいことは考えず大意が理解できればいいでしょう。
ところが、ライティングを含む資格試験を意識する方は、熟読をお勧めします。
格調高い英文の構造をしっかり見極めながら読むことで、ライティングにも活きてきます。
たくさん読み進めることで、自分なりの文体を作り上げるのです。

 

「書くための文法」とは―そして「話すための文法」も

ライティングは、ただ単語を並べていけばいいわけではありません。
英文を書くためのルールがあり、それを無視して書かれたものは意味不明です。

「文型」と聞いて、頭を抱えるほど嫌いな方も多いと思います。
しかし、その文型を無視してしまうことはできないのです。
日本では「基本5文型」で教えることが多いですが、7文型や8文型という考え方もあります。
いずれにしても、その文章を構成する基礎の部分は、避けて通れないのです。

自動詞・他動詞の違いも、書くためには大変重要です。
前置詞に苦手意識を持つ方も多いようです。

動詞+to do か動詞+doingなのか。
つなぎかた1つで意味合いも変わってきます。
動詞によって、後ろには目的語なのか補語なのか。
修飾語句はどこに置くのか。
それらの文構造を正確に表せるだけの文法力を構築しなければなりません。

言葉遣いや構造が違っていても、話すためにも文法は必要です。
分からないなりにブロークンでコミュニケーションが取れる場合もあります。
ボディランゲージで遠慮なしに理解し合えることもあります。

ところが、文法を勉強し始めると、先に頭で考えてしまい言葉が出なくなる時期が訪れます。

でも、それは通過点です。
その状態を乗り越えるためにさらに文法を固めることで、正しい発言ができるようになります。